こんにちは!防災飯フードコーディネーターの りあん です。災害時に役立つ防災飯レシピを更新中です。
私が防災飯を動画で紹介し始めたのが、2024年1月でした。
その後、ポリ袋の湯煎調理の紹介とともに、防災についても情報発信をするようになりました。防災について調べていくうちに、
私にはまだまだ知識が足りない
と思うようになりました。丁度そのころ…宮崎県知事のこんな投稿を目にしました。
これだ!と思い、すぐに参加申込をすることにしました。
今回は、防災士養成研修とはどういったものなのかをご紹介します。今後、受けてみようと思う方の参考になれば嬉しいです。
宮崎県防災士養成研修に申し込む
まず、「宮崎県 防災士1」で検索をしてみると、宮崎県のページがヒットしました。
そこから、NPO法人宮崎県防災士ネットワークへ申し込みをすることが分かりました。
防災士養成研修参加申込書を見てみると、まだ間に合う!ということで、6月20日にメールで申し込みしました。
最初は7月13日の宮崎市を希望したのですが、申し込み枠がすでに埋まっているということで、7月7日の日南市で受けることにしました。
今年は、元日の能登の大地震の直後であることと、介護事業者のBCP(事業継続計画)2 の策定が義務化されたことも重なって、申し込みがとても多かったそうです。研修会場の席数をギリギリまで増やして対応したとのことでした。
宮崎県防災士養成研修「基礎コース」日南市テクノセンター
6月末に無事に封書で受講票が届き、日南市まで「基礎コース」を受けに行きました。
私の名前が「あ」から始まるので、受講番号は1番でした。当然、一番前の席で講義を受けます。
開校式では、日南市長がご挨拶されましたが、市長も防災士だそうです。自治会のために資格を取得したそうです。「しっかりと受講すれば全員が受かります!頑張ってください」とのことでしたので、しっかり頑張ろうと思いました。
講義Ⅰ 県危機管理課の「宮崎県が防災士に期待すること」と題しての話はとても分かりやすく、大変勉強になりました。
講義Ⅱ 日南市の栄松自治会長からの自治会としての防災についての実例を紹介してもらいました。ここで、日南市には200名以上の防災士がいるが、防災士ネットワークに入会しているのは80名で、実際に活動しているのは30名程度だと言われていました。そして、日南市総合政策部危機管理室の防災専門官からの地域防災計画についても話を聞きました。
講義Ⅲ お昼休憩の後は、「災害図上訓練」です。地図をもとに、どこで災害が起きやすいかを予測し、もし水害が起きた場合には、どの避難経路で移動するかを班ごとに話し合いながら決めていきます。実は、私の班には小学生の兄弟(3年生と5年生だったかな)がいたのですが、とってもしっかりしていて、一生懸命に考えて意見を出してくれました。おかげでとても楽しく受講できました。どうやら、防災士基礎コースを受けた最年少だったそうです。
その日のうちに終了証をもらえました。
宮崎県防災士養成研修「履修確認レポートの提出」
「基礎コース」の最後に、
- 防災士教本
- 履修確認レポート
- 提出用紙
が配布されます。
提出用紙は、「基礎コース」を受けた日から2か月以内に郵送しないといけません。(郵送のための封筒は入っていましたが、郵送料は自己負担でした)
防災教本を読みながら、57ページあるレポートの穴埋め問題を解いていきます。
これは実際に私が提出した解答用紙です。これが7ページあります。教本は384ページあるので、1日1時間ほど1週間かけて回答しました。
ぼかしているので分かりにくいかもしれませんが、赤丸が付いています。すべてに丸付けされ、足りない部分には訂正も入っています。これを受講生全員分されるのかとびっくりしました!そしてこれが封書で返送されてきます。
このレポートを提出することで、かなり防災についての知識が付きます。
宮崎県防災士養成研修「救命救急講習」宮崎市民プラザ
「基礎コース」を受けた際に、救命救急講習の申し込みをしました。私は、8月9日の宮崎市民プラザでの講習を希望し、7月末ごろにハガキで「救急救命講習のお知らせ」が届きました。
この8月9日の講習の前日に、宮崎県では最大震度6弱の地震が起きました。幸いにも宮崎市内では大きな被害がなかったので、無事に開催されました。ですが、講習中も小さな地震が起きていて、緊張感がある中での講習となりました。
まずは、ビデオでの講義を受けて、その後は実践です。上の写真に写っているAED訓練人形(CPRマネキン)を使いました。
動画と同じことを7~8人程のグループに分かれて、交代で実践します。実際にやってみると、心肺蘇生ってとても大変です。しかもAEDまで使うとなると、一人では絶対にできません。周囲の人への声掛けの仕方なども体験しておかないと、とっさに声を出せないだろうなと思いました。
これは一人でも多くの人に受けてほしい講習だなと思いました。
宮崎県防災士養成研修「専門コース」KITENビル
事前に申し込んでおいた専門コースの受講票が9月末ごろに封書で届きます。私は11月13,14日で受講しました。
かなり広い会場なのですが、3人掛けの机がビッシリと並べられ、160名ほどが受けたそうです。受講生の中には宮崎県知事もいらっしゃいました。まさか、県知事と同じ講座を受けることになるとは思いもしていませんでした。
ここで、8月に受けた「救命救急講習」の修了証をもらえます。さっそく財布に入れておきました。
2日間、みっちりと講義があります。
個人的には②「避難所の設置と運営協力」の、過去の実際の被災地での体験談が大変参考になりました。
そして⑤「火山災害」では、実際に雲仙普賢岳での最前線で活動された生の声と、当時の写真に見入ってしまいました。私は長崎県出身で、高校生の時に普賢岳が噴火し、20㎞ほど離れた場所でも、教室の窓を開けておくと机の上が灰でザラザラになったことを覚えています。宮崎県には新燃岳がありますし、火山による災害にもしっかりと知識を持って備えておかなければいけないと思いました。
1日目の最後を見てもらうと…(+防災士資格取得試験について)と書いてありますね。ここ大事です!ここをしっかりと見聞きしておくと、試験は怖くなくなります!
そして2日目の最後が「防災士資格取得試験」です。日本防災士機構から3名の試験官がこられ、前方のドア1つ以外は出入りが出来なくなります。それまで、受付や進行をされていた防災士ネットワークの皆さんも全員会場の外に出ます。
- 試験問題は30問
- マークシート方式
- 当日配られた受験者カードがシール式になっているので、解答用紙に貼り付ける
- 80点以上で合格
- 試験時間は1時間(早めの退出は出来るが、再入場不可)
- 合否は12月2日頃に通知が届く
受験料は3,000円です。当日会場で徴収されます。その際に、領収証をもらえるので無くさないように大切に保管しておきましょう。
宮崎県防災士養成研修で準備しておくと良いもの
お昼ご飯
最初の「基礎コース」と最後の「専門コース」はお昼休憩があります。近くで買い物できる場所はあるのですが、お弁当を準備することをお勧めします。
私は「専門コース」をKITENビルで受けたのですが…エレベーターは大混雑します。大会議室は8階なので、階段を使っても結構時間がかかります。会場で食事することはできるので、ゆっくりと休憩するためにもお昼ご飯は持参したほうが無難です。
防災士の資格認証登録料及び受験料の助成資料
宮崎市の場合は、7月末ごろに宮崎市役所 危機管理部 危機管理課から封書が届きました。
お住いの市町村によっては、防災士の資格を取得するのにかかる受験料3,000円と資格認証登録料5,000円を助成してくれます。必要であれば調べておいてください。
さて、あとは…合格通知が届くのを待つだけです。どうか合格していますように(祈)
追記(2024.11.30)
昨日、無事に合格通知が届きました!
無事に防災士になれました!!ありがとうございます。