こんにちは、節約料理大好きフードコーディネーターの りあん です。
大谷翔平選手の名言「憧れるのをやめましょう」が2023年の新語・流行語大賞にノミネートされました。
私が節約料理を始めるようになったのも、高級料理への憧れをやめたのがきっかけだったように思います。若いころは、豪華で贅沢な高級料理を食べることへの憧れがありました。外食にお金をかけてSNSに写真をアップするのに憧れた時期もあります。
オーガニックレストランで働き出して、お客様に食事を提供する立場になってから憧れるのをやめました。そこから節約料理が楽しくなっていったんです。
「憧れるのをやめましょう」という言葉は、節約料理を始める一歩を後押しする言葉のように私は感じました。
大谷翔平選手の「憧れるのをやめましょう」
第5回ワールド・ベースボール・クラシックでの決勝が始まる前に、大谷翔平選手はこうチームメイトに声掛けをしたそうです。
結果、日本は14年ぶりの世界一に輝き、大谷選手はMVPを獲得しました。
試合後のインタビューではこう真意を説明したそうです。(スポニチの記事より抜粋)
高級料理への憧れをやめる
ここ数年、物価の高騰やコロナ禍の影響で、節約意識が高まっています。そんな中で、新語・流行語大賞にノミネートされた「憧れるのをやめましょう」という言葉は、節約生活においても重要なキーワードになると思うのです。
節約料理をする上で、まず大切なのは、憧れの料理を諦める勇気を持つことなのかもしれません。高級食材を使った料理や、凝ったレシピの料理は、確かに美味しく、見栄えもいいです。ですが、その分コストもかかります。高級料理への憧れをやめることで、節約の第一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
節約料理のポイント
節約料理と言われても、何から始めていいか分からない人も多いと思います。簡単にポイントをあげますね。
旬の食材を使う
旬の食材は、安定して供給されるので値段が安くなります。栄養価も高いうえに、味ももちろん美味しいです。一石二鳥どころか三鳥ありますね。
調味料の使い方を工夫する
「これ1つで○○が出来る」といった味付けの出来上がった調味料はとても便利なのですが、かなり割高です。基本的な調味料をそろえておいて、自分で配合できるようになると、結果的に節約になります。
私のおすすめ調味料は、「砂糖・塩・酢・醤油・味噌」の「さ・し・す・せ・そ」です。”せ”は「しょうゆ」の旧かな使いです。”そ”は味噌の 「そ」 です。これに、唐辛子やニンニク・ショウガなどがあれば、大抵の料理の味付けは出来ます。
ここにスパイスや柑橘類を使えるようになったら、料理上手と名乗ってよいと思います。
昆布や鰹節・乾燥椎茸などを使ってダシを取ることもおすすめします。旨味の宝庫のダシを使うと、薄味でも美味しさがアップするので調味料の量を抑えることができますよ。塩分控えめになるので健康にも良いです!
余った食材を活用する
節約料理の醍醐味は、食材を余すことなく使うことです。野菜の皮をむかずに丸ごと使ったり、大根やカブの葉っぱも刻んで塩でもんでごはんに混ぜたりします。玉ねぎの皮や野菜の端っこも冷凍しておいて、ある程度貯まったら、それでダシを取ります。ベジブロスと言って、最近では体に良いと注目されています。
これらのポイントを押さえることで、節約料理でも美味しく満足できる食事をすることができます。そして、節約料理は、単に食費を抑えるだけでなく、料理の腕を磨くチャンスにもなります。新しい食材や調味料にチャレンジすることで、料理の幅が広がり、食の楽しみも増しますよ!
高級料理へのリスペクトは忘れない
大谷選手のインタビューには続きがあります。
この言葉が素晴らしいなと思うのです。
冒頭で書いた、私が高級料理への憧れをやめた理由は、実際に自分の手で色々な料理をするようになって、楽しさを知ったからというのが大きな理由です。そして、決して高級ではない食材を美味しい料理に出来た時の感動があったからです。
だからと言って、高級料理がダメだとは全く思っていません。今までも高級料理をお手本にしてきましたし、高級料理があるからこそ食への関心と探求が生まれるんだと思います。だから、時々は高級料理を食べに行きたいなと思います。
日本人には「ハレとケ」という考えがあります。
“ハレ”は「晴れ」、“ケ”は「褻」と書きます。ハレは冠婚葬祭や年中行事などの特別な日のことで、ケはそれ以外の普通の日常的な生活をさしています。「ハレの日」は特別な日なので、普段は口にすることができない肉や酒、豪華な料理がならびます。なので「ケ」は普段の日の料理ということですね。節約料理は「ケ」の代表みたいなものだと思って、いつかの「ハレの日」のために続けていこうと思います。