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オーバーツーリズムを逆手にとって節約料理を外国人に売り込む方法

こんにちは、宮崎県在住 節約料理大好きフードコーディネーターの りあん です。

新語・流行語大賞にノミネートされたことで、その深刻さがうかがえるのが「オーバーツーリズム」ですよね。問題だ問題だとニュースでは見聞きするのですが、地方民にとってはぜんぜん実感がありません。それもそうです、オーバーツーリズムが問題になっているのは有名観光地での話ですから。

そのあふれる観光客を、地方に呼び込む方法ってないのだろうかと考えてしまいます。地方だから、出来る体験で一番最初に思い浮かんだのが「田舎料理を食べてもらう」でした。ヘルシーで健康に良いと世界中から注目される和食文化を外国の人に伝えることができれば、地方にも観光客はやって来るのではないでしょうか。

しかも、田舎料理は食材を余すことなく使う節約料理です。環境問題の意識が高まってきている今だからこそ、それを意識する人にはハマるのではないかと思うのです。

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オーバーツーリズム問題

オーバーツーリズム(Overtourism)とは、観光地にキャパシティ以上の観光客が押し寄せることで、地元住民の生活や自然環境に悪影響を及ぼしたり、土地の魅力を低下させたりすることを指す造語です。

具体的には、次のようなものが挙げられます。

  • 街中の人混みや交通渋滞
  • トイレの不足といったインフラの問題
  • 騒音やゴミの問題
  • 環境破壊
  • ごみのポイ捨て
  • 文化財の損傷
  • 立ち入り禁止区域への侵入・撮影
  • 夜間の騒音

日本では「観光公害」という表現が使われることも多いです。

オーバーツーリズムは、国内でも京都や鎌倉、沖縄などで起きており、その対策が急がれています。

有名観光地から全国へ観光客を分散させる

1か所に大量の観光客が押し寄せるのが問題なら、日本全国に分散させればよいではないですか!

観光は見るばかりではありません。食もとても大事です。日本は地形的に細長い国で、四季もあるので土地土地で採れる食材は違います。食文化の多様性は日本人の私でも驚くほどです。歴史的文化財が多い観光地ばかりに注目が行きがちですが、多様な食文化を上手く売り込むことができれば、観光客を全国に分散させることができるのではないかと思うのです。

田舎だから提供できる食事

だからといって、ただ食事を提供するだけでは今までと変わりません。大事なのは「体験」だと思います。日本の子どもたちだって、学校で食育を受ける際は、田植えや芋掘りを体験します。

農業体験を観光客に提供する」ことを売りに出来るはずです。

外国の地で育つ作物を自ら収穫して、それが調理されて目の前に並ぶ光景を想像したら…私はワクワクするんです。どうやって作るのかを現地の人に聞きながら、どうやって味付けするのか調味料は何なのか、一つ一つ学びなが食事ができたら最高です。きっと人生でも指折りの体験になるのではないでしょうか。

収穫体験は観光都市ではなかなか難しいはずです。ここは地方の出番です。外国人観光客相手なら、標準語も方言も関係ありませんしね。通訳がいなくても、今は翻訳ツールはいくらでもありますから、きっとどうにかなります。

環境問題に配慮した食事で観光客の質を上げる

オーバーツーリズムの問題点には、観光客のマナーの悪さも含まれています。なぜマナーが悪いのか考えた時に、その土地へのリスペクトがないからなのではと思うのです。

田舎料理は、目の前の畑で採れた野菜を調理します。山で採れた山菜や果実・木の実も使います。調味料も大豆と塩と麹で味噌や醤油を作ります。塩は海水を煮詰めて作ります。自分たちが口にするものが存在する場を眼の前で見て、そこを汚そうと思う人は少ないはずです。

前提として、健康に良い食文化を体験しに来る観光客は、マナーが悪いとは到底思えないのですけどね。

宮崎県は有機野菜の栽培が活発な土地です。最近はジビエの流通も広がってきました。健康志向の外国人にはウケがいいのではないでしょうか。

長期滞在型の観光で地方の活性化につなげる

その土地で採れた旬の食材を伝統的な調理法で食べることで体を整える考えを「身土不二しんどふじ」と言います。厳密にいえば、その土地に暮らすのが前提なのですが…そこは長期滞在してもらうことで「身土不二」と言ってしまえるのではないかと考えています。

欧米では長期休暇を取るのは普通だそうです。都会生活で疲れた体を癒す場として、日本の田舎での長期滞在は需要がある気がします。

例えば2~3週間ほど宿泊して、その間に畑仕事や魚釣りなどを体験し、地元の人に郷土料理を習い、食事をする。冬は地元の猟師が仕留めたイノシシやシカの肉を食べたり、春は山菜摘みをしに行ったり田植えをしたり、夏は夏野菜を堪能し、秋は稲刈りをしたりキノコやイモ類を堪能することが出来ます。そうやって旬の食材を日本の伝統的な調理法で食べることで、心身の不調を整えることができるのです。

これを日本全国でやれば、観光都市のオーバーツーリズム問題も多少は解消されるし、地方も活性化します。需要があれば農家民泊なども増えてくるので、就農する人が増えて日本の食料自給率問題も解消されたり…したら凄いなと思います。

節約料理の活躍の場って、実はワールドワイドなのかもです!

プロフィール
このサイトの管理人
りあん

綾 佳奈子(りあん)

\災害時に役立つ調理法を紹介/
調理師免許を持った【防災飯】フードコーディネーター

■ポリ袋でご飯を炊く方法がInstagramで720万再生
■手軽に揃えられる防災グッズをご紹介

[経歴]
*飲食店勤務を経て調理師免許取得
*諸塚村 森の恵のスープ料理コンテスト 入賞2回
*日本赤十字社宮崎県支部 炊き出しレシピコンテスト 優秀賞
*UMK 食べKID宣言 もったいないコンテスト 最優秀賞
*みやざき観光・文化検定3級

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