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ドラマ「大奥」でインフルエンザの感染対策を再確認

 10月3日の火曜日からNHKドラマ10で「大奥」のシーズン2が始まりました。”よしながふみ”さんの漫画「大奥」を原作とするこのシリーズは、江戸時代の男女逆転物語です。赤面疱瘡(あかづらほうそう)という若い男性だけに感染し、高熱を出し全身に真っ赤な疱瘡が出来たあと数日で亡くなってしまうという疫病が流行り、男性の数が全人口の4分1まで減ってしまった時代、将軍も女性であったという架空のお話しです。私はこのドラマが大好きで、シーズン1ももちろんすべて観ました。

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ドラマ「大奥」シーズン2 第1話のあらすじ

 シーズン2の第1話は、平賀源内(これも女性)が長崎まで蘭学者を探しにやって来るところから始まります。疫病を撲滅するために蘭方医(西洋医学を習得した医者)を育てたい、そのためにはまず大奥で蘭学を学ばせようという考えからです。そこで白羽の矢が立ち、大奥入りすることになったのが西洋人との合いの子(ハーフ)の吾作です。吾作は大奥へ沢山のサボン(石鹸)を手土産に持って行きます。

 このサボンが大奥内で流行った不治の病「風熱」を防いでくれたと話題になります。蘭方医でもある吾作は風熱にかかった人の看病をしつつ、周りの人に「サボン(石鹸)を水で濡らし、これで手をよく洗ってください」と指示したことで感染を防いだのです。

 これによって大奥内での信頼を得た吾作は、蘭学を教える講師として受け入れられていくのです。

「風熱」とは「インフルエンザ」のことだった!

 「風熱」とは初耳だったのですが、ドラマ内のナレーションで「今でいうインフルエンザのことです」と説明がありました。

 今でこそ外から戻ったら石鹸で手洗いは常識だし、そうすることで感染症を防ぐ効果があることは誰でも知っていることですが、江戸時代の蘭方医もそのことを知っていたのだというこのストーリーが赤面疱瘡撲滅へ向けての希望に見えて、さらにドラマの中の世界に入り込んで観ることができました。

手洗いの有効性を発見したのはハンガリー人の医師

 実際に手洗いが感染症予防に有効であると発見したのは、ハンガリー人の医師ゼンメルワイス・イグナーツです。彼は1858年に手洗いについての論文を書いています。ですが、当初はその論文は誰にも信じてもらえませんでした。日常的な手洗いの重要性が広く知られるようになったのはゼンメルワイスが亡くなってから100年後の1980年代です。

 ドラマ「大奥」シーズン2の時代は、吉宗公が亡くなって20年後となっていたので1770年ごろだと思われます。史実としては本当に当時の蘭方医が手洗いの重要性を知っていたかは疑問が残るところですが、そこは物語なので細かいことは気にしないことにします。

 これから先インフルエンザが流行する季節になります。こういったドラマで石鹸での手洗いの重要性を分かりやすく伝えることはとてもよいことですよね。改めて、帰宅したら石鹸で手洗いを徹底しようと思える第1話でした。

石鹸は古代ローマ時代からあった

  ここまで来て、石鹸っていったいつからあるのだろう?と興味が出たので調べてみました。

人類初の石鹸は、紀元前3000年頃にできたと言われています。
古代ローマ時代の初めごろ、サポー(Sapo)という丘の神殿で羊を焼いて神に供える風習がありました。この羊を火であぶっているとき、したたり落ちた脂肪が木の灰に混ざって石鹸のようなものができたのです。
その石鹸がしみ込んだ土は汚れを落とす不思議な土として珍重されました。

石鹸百科

 サポー(Sapo)はソープ(soap)の語源だそうです。サポーが語源だとすれば江戸時代の日本にサボンとして伝わってきたのも納得です。 

プロフィール
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りあん

綾 佳奈子(りあん)

\災害時に役立つ調理法を紹介/
調理師免許を持った【防災飯】フードコーディネーター

■ポリ袋でご飯を炊く方法がInstagramで720万再生
■手軽に揃えられる防災グッズをご紹介

[経歴]
*飲食店勤務を経て調理師免許取得
*諸塚村 森の恵のスープ料理コンテスト 入賞2回
*日本赤十字社宮崎県支部 炊き出しレシピコンテスト 優秀賞
*UMK 食べKID宣言 もったいないコンテスト 最優秀賞
*みやざき観光・文化検定3級

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