こんにちは!宮崎県在住、フードコーディネーターの りあん です。災害時でもかんたんに作れて、美味しく食べられる防災飯レシピを更新中です。
今回は、災害時に役立つ「防災飯」の中から、ポリ袋で茶碗蒸しを作る方法をご紹介します。耐熱温度120℃のポリ袋さえあれば、簡単に茶碗蒸しを作ることが出来ます。ぜひお試しください。
まずは、災害時にポリ袋で湯煎調理する方法のメリット・デメリットをお伝えします。
- 容器が無い時に代用できる
- 約30分で できあがる
- 洗い物が出ない
- 節水できる
- ポリ袋を使い捨てする
それではさっそく実際に作っていきましょう!
防災飯|ポリ袋で茶碗蒸しを作る方法
調理時間:約35分
用意する物(代用できる場合は他のものでも可)
- カセットコンロ
- 鍋
- 耐熱皿
- 茹でる用の水(雨水などでもOK)
- アイラップミニ(耐熱温度120℃のポリ袋)
- キッチンバサミ
- ラップ(食べる時の器に敷くため)
材料(1人分)
- 卵…1個
- 水…150ml
- なば節(スライス干し椎茸)…ひとつまみ (なければ、うま味調味料)
- 塩…少々
- しょうゆ…少々 ←好みで
作り方
※このレシピはかなり薄味で、離乳食や介護食向きです。ご自分の好みで調味料を加減してください。
①鍋の底に耐熱皿を敷き、お湯を沸かします。
②アイラップミニに卵を割り入れます。
※アイラップミニが1人分に丁度よい大きさです。
③卵がしっかり混ざるように、袋の上からよく揉みます。
④塩少々と なば節(スライス干し椎茸)を一つまみ加えます。
※この椎茸からダシが出ます。無い場合は、うま味調味料を加えてください。
※好みでしょうゆを入れてください。
⑤水を加えて、全体が混ざるように袋の上からよく揉みます。
⑥空気を抜くようにして口を絞り、中身のギリギリ上でしっかりと結びます。
⑦湯の沸いた鍋に入れて、30分湯煎します。
⑧鍋から取り出し、ラップを敷いた器の上で結び目のすぐ下を切ります。
⑨プルプルの茶碗蒸しの完成です。
以上です。とてもかんたんです。
防災飯|ポリ袋で茶碗蒸しを作る方法のメリット
- ポリ袋に材料を入れて茹でるだけで、かんたんに出来ます。
- 洗い物がないので節水できます。
- 袋のままで受け渡しができるので、衛生的です。
- 鍋のお湯は捨てずに繰り返し使えます。
- 茹でる水は雨水などでも大丈夫です。(飲用水を節約できます)
- 数個を同時調理できます。
防災飯|ポリ袋で茶碗蒸しを作る方法の注意点
- 高密度ポリエチレン袋(耐熱温度120℃)を使用してください。
- 空気はしっかりと抜いてから袋の口を結んでください。
- 耐熱皿を敷いた鍋でお湯を沸かし、そこに食材の入った袋を入れます。袋が鍋底や鍋肌に付かないように注意してください。
- お湯がグツグツしない程度、ポコポコくらいを維持しながら加熱してください。周りに可燃物は置かないでください。
- 食材、分量、気温など様々な条件で仕上がりが異なります。平常時にお好みの仕上がりを見つけておきましょう。
防災飯|ポリ袋で茶碗蒸しを作る方法まとめ
想像以上になめらかで美味しい茶碗蒸しが出来ました!
茹で卵や卵焼きもいいのですが、この茶碗蒸しなら離乳食や介護食に出来ると感じました。避難生活が長引くときには、食のバリエーションが多いのは大事だと思います。この方法を、ぜひ覚えておいて欲しいです。
ポリ袋調理は、「有害物質が出るから体に良くないのでは?」というご意見も時々いただきます。
しかし、災害時の極限状態では、食べなければ生きていけません。
「ポリ袋で茶碗蒸しを作る方法」を”知っているけど使わない”のと、”知らないから使えない”のは全く別物です。
緊急時にこの方法を使うか使わないかは、ご自身の判断となります。
ポリ袋でご飯を炊く方法も、いざという時に備えてぜひ覚えておいてください。一度、ご自宅でも作ってみることをお勧めします。
耐熱ポリ袋はアイラップが使いやすく、コスパが良いのでおすすめです。今回使ったアイラップミニもおすすめです。
ぜひ、カセットコンロは一つ準備しておいてください。屋外での風を気にせず使えるタイプがおすすめです。ケースに入っていると、持ち出すのに大変便利です。